父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え読んだ

投資

人生を豊かにするための本

「父が娘に伝える自由に生きるための 30 の投資の教え」は、私たちがどのようにお金を理解し、それを最大限に活用するかについての洞察に満ちた一冊です。この本は、投資という複雑なテーマを非常に分かりやすく説明しており、初心者でも理解できるようになっています。

著者のジェイエル・コリンズは、自身の経験と知識をもとに、賢い投資と簡素なライフスタイルがどのようにして自由をもたらすかを示しています。彼のアドバイスは具体的で実践的であり、読者が自分自身の金融状況を改善するための具体的なステップを提供しています。

また、この本はただ投資について教えるだけでなく、お金と自由という二つの概念がどのように関連しているかを示しています。これは、お金がただ物事を買う手段であるだけでなく、選択肢を増やし、人生を豊かにする手段であるという重要なメッセージを伝えています。

私の感想

よくある成功者が書く成功のための本、金持ちの書いた金持ちの本みたいのは響かなかったりするが、この本は「借金するな」とか「家はいらない」とか「ケチャップライス」を食べてたとか、庶民寄りで響くものがあった。投資方法についてはヴァンガードの人の「インデックス投資は勝者のゲーム」と言っていることはほとんど同じ。

イントロダクションの一文からも庶民でいいという考えを持っているとわかる。

仲のよい少年が二人いました。彼らは別々の道を進みました。一人は質素な僧侶に、もうひとりはお金も力もある王様側近の大臣になりました。何年もあと、二人が出会いました。でっぷり太った大臣は、やせてみすぼらしい僧侶を見てかわいそうになりました。助けようと思い、大臣は声をかけました。
「王様の役に立つ方法を学べば、米と豆しか食べられない生活をしなくて済むよ」
僧侶が応えました。
「米と豆で生きる方法を学べば、王様のためにあくせくしなくて済むよ」

作者は僧侶に近い考えだと言っている。

他の投資本とちょっと違って印象に残った点

借金は悪

私は自動車もローンを組んだことがありません。から始まり、「いますぐ借金を返済しろ」「コーヒー、酒、夕食代をやめてでも返せ」「金利の高い順に返せ(額が少ないからこっちを先とかしない)」不動産ローンも「家を持つことは贅沢な道楽です。投資ではありません。」と無理に家をローン組んでまで買う必要は無いと一刀両断。

よく言ういい借金というのも批判している。

ドルコスト平均法を好まない

 1970 年から 2013 年までを見ると 43 年間のうち 33 年間市場は上昇している。全体の 77%は上がっている。その場合ドルコスト平均法では得られる利益が減少する。

言わんとすることはわかるけど、必ず下げ局面は来るわけで、私の浅い経験上その時に「なんでまとめて買ったんだろう」「半分は今買うようにすればよかった」と必ず後悔して「まだ何年もホールドするから今の下げは関係ない。」とは思えないんだよなあ。

一方で、「じゃあ何回に分けるのよ?」ともし私が聞かれたときに何も根拠のあること言えないから、結局は作者の言う通り、まとまった金が入ったらその時投資するでいいのかもしれない。

というか、庶民の私にはまとまった金が入ることはないから杞憂ってやつかもしれない。

読んだ上で何か行動が変わるか?

投資については VTSAX と VBTLX を買えとあるが日本じゃ買えない。代替は米国 ETF の VTI と BND になるのかな?これなら私の使っている楽天証券でも買える。新 nisa で emaxis slim 全世界株式(オール・カントリー)を積み立てる気でいたがその考えもあまり変わらん。

贅沢せず質素な生活をしてでも投資しろってスタンスだったが、そんなストイックに投資する気にもなれない。よく言う若い時金使わないで老人で金持っててもどうすんだって意見ね。年取って寄付しか金使うことありませんとなってもなあ。

今の日本で貯金しているのも意味ないし、貯金比率を減らそうかなとは思った。かと言って「全額投資です。すぐ使えるお金何もありません。」ってするのもちょっと気は引ける。

だらだら書いているが、読んですぐ行動が変わってとはならないんじゃないかなってやつですね。

終わりに

いい本なので読んで損はしないぞと思った。

「誰でも理解できる平易な内容で書かれており」、「投資という複雑なテーマを非常に分かりやすく説明しており、初心者でも理解できるようになっています。」と書評にあったり、普段本をあんまり読まない人でも読みやすいと思う。

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